こんにちは😊
今回は1979年に公開された伝説的な映画『太陽を盗んだ男』をきっかけに、1970年代の社会背景と文化的ムーブメントについて深掘りしてみます。さらに、50代になった今だからこそ感じる「社会への違和感」や「熱のかたち」についても、ちょっぴり語ってみたいと思います🔥
🎥 映画『太陽を盗んだ男』とは?
- 公開年:1979年
- 監督:長谷川和彦
- 主演:沢田研二(ジュリー)、菅原文太、池上季実子 ほか
- ジャンル:クライム/サスペンス/社会派ドラマ
原子力発電所からプルトニウムを盗み、自宅で原爆を作ってしまう高校教師(ジュリー)。
「作ったはいいけど、何をしたいわけでもない」──そんな、なんとも脱力感に満ちた問題作です💣💼
当時の日本では、若者たちの間で密かな人気を呼び、“カルト映画”として語り継がれる存在に。
荒唐無稽に見えながらも、どこか現実味があって目が離せない…そんな「反骨精神と虚無感の同居」が、今観ても胸をざわつかせます。
🧨 原爆を作る⁉ その発想のぶっ飛び方がスゴイ
正直、初めて観たときの感想はこうでした👇
「えらく荒々しい映画だったなぁ…」
「家で原爆を作ってるのが、なんか妙にリアルで面白い」
「でも、なんでそこまでして原爆作ったのか…動機がわからん!」
作れるから作った、でも使いたいわけじゃない。
警察との対決も目的ではない。
世の中に対してふわっとした違和感や反抗心があるけど、明確なメッセージがあるわけではない。
そんな主人公の“空虚さ”に、時代の空気がにじみ出ています。
ナイター中継を最後までやらせろ、ローリングストーンズを呼べ、百貨店の屋上から金を降らせろ──
要求のひとつひとつが「バカバカしいけど、本質を突いている」ような奇妙な魅力を放ちます。
🌍 1970年代:なぜこの時代はこんなに“カオス”だったのか?
1970年代は「高度経済成長の終わり」と「社会のひずみ」が入り混じる、不安定な時代でした。
テレビ・企業・学校…すべてが同じ方向を向いていて、ちょっとでも違うと「浮いてしまう」ような閉塞感。
そんな中で学生運動が爆発💥
ロックが若者の叫びになり、映画や演劇には暴力やセックス、社会への怒りが生々しく描かれるようになっていきます。
つまり、「自分が何者かもわからない。でも、これじゃない」という感情が、若者の内側で渦巻いていたのです。
🎭 アングラ芸術はどれくらい支持されていたの?
アングラ芸術(アンダーグラウンド・アート)は、都市部の若者やインテリ層を中心に一部で熱狂的に支持されていました🔥
寺山修司、唐十郎、天井桟敷、状況劇場など…それぞれが「表現の場で社会と殴り合っていた」ような時代。
ただし、テレビや新聞を通じた“お茶の間文化”とは距離があり、多くの人にとっては
「なんかすごいらしいけど、自分の生活には関係ない」
というような、遠い場所の“変わり者たち”の活動だったかもしれません。
でも、その“変わり者”たちの叫びは、確実に日本文化の奥深くに染み込んでいきました。
🕹️ そして私たちの時代──「しらけ世代」のリアル
私は70年代後半〜80年代に育ちました。
ゲーム、ファミコン、ビックリマン、ジャンプ黄金期──子どもたちは内にこもって遊んでいた時代です。
社会はまだ豊かで、外見上は安定していましたが、
バブル崩壊、オウム事件、就職氷河期…そのあとに続いたのは「熱狂の消えた時代」でした。
🔹「何かを変えたい」でもなく
🔹「どうにかなるさ」でもなく
🔹「まあ仕方ないよね」
そんな空気の中で、私たちは社会に「期待しない」姿勢を身につけていきました。
🔥 でも今、自分の中の“熱”に気づき始めている
ここからが、本当に言いたいことです。
🌟 今、社会課題や理不尽さに対する怒りや反抗心が、完全に消えてなくなったわけではありません。
むしろ、50代になったからこそ、その「熱」の正体を言葉にできるようになってきたのです。
🔸 子どもだったころには分からなかった「息苦しさ」
🔸 若いころには処理しきれなかった「怒り」
🔸 無力さゆえに黙り込んでいた「社会への違和感」
それらが、今になって「エネルギー」に変わってきています⚡️
何かのせいにせず、自分ができることをやる。
社会にただ不満をぶつけるのではなく、自分なりの方法で関わっていく。
そんな覚悟が、ようやく自分の中に芽生えてきました。
そして映画『太陽を盗んだ男』のような、理不尽と自由、虚無と熱狂が同居する作品は、今の自分にとってまさにエネルギー源です🔥
🎈 おわりに:今こそ、熱のありかを探しに行こう
時代の熱狂に巻き込まれるでもなく、社会にしらけるだけでもない。
50代の今だからこそ、静かに燃える“自分の火”を見つけたい。
『太陽を盗んだ男』は、そのきっかけを与えてくれました。
昭和のカオスに触れながら、今という時代を生き直す。
そんな時間も、案外悪くないものです😊
読んでいただき、ありがとうございました✨
また別の映画や時代の話で、心の旅をご一緒しましょう。